迷想交響曲

適当にあそんでます

Zubin Mehta✕Wiener Philharmoniker(2015年3月8日Musikverein,Wien)


指揮はニューイヤーでおなじみのZubin Mehta(NHKみたい笑) ピアノはRudolf Buchbinderで、ブラームスのピアノ協奏曲第一番と第二番です。ウィーンの地図はもう私の中にはDNAレベルでインプットされてるので(嘘)、こころの準備ができる前に会場着いちゃって、開演前の時間はほとんどトイレで過ごしてしまいました。会場というか、そもそもウィーンの街はほーんとに日本人多くて、デュッセルかよ!ってツッコミそうになりました。演奏の話に移りますね。
最初のホルンの音聴いてもうゾクゾクしちゃいました。ちゃんとプログラム確認してなかったから1→2かと思ってたら2→1だったのね。その采配も素敵である。恥ずかしながら今までブラームスのピアノ協奏曲はきいて来なかったから先月から予習してたのです。最初に第一番聞いたときは、あれCD間違えた?これブラームス?てかピアコン?!って混乱するくらい宇宙を感じました。第二番はそれに比べたら聴きやすいけれど四楽章からなる珍しい曲で3楽章なんてチェロ協奏曲?!新世界だわ、みたいな印象でした。
本番に話を戻します。ピアノはいってきてまたゾクゾクしちゃいました。音響が素晴らしいって評判は非の打ち所がないね。席は2階の下手側で舞台が半分見えない(1番フルートより下手側は全く見えない…が、ラッキー?なことに余裕でヴィオラ見える)、要は安い席だったけれど、録音で体験してきた音よりずっと良かったのです。音もさることながら視界もまさに黄金の空間。全身ファストファッションでまとめて来てごめんなさい。
ウィーンフィルを見てて気づいたことのひとつが、才能のあるデブが見当たらないこと。才能のあるデブとは、誰かが(多分そやさん)体重100kg超えるのは才能とか言ってたのを勝手に拡大解釈した言葉なんですが、シルエット書くと卵に近い人とかそんなイメージです、はい。要はマツコデラックスです。ウィーンフィルにマツコいませんでした。舞台半分しか見えなかったし、金管セクションがほぼ見えなかったんで実情とは違うかもしれないんですが。海外の楽団ってマツコ一人くらいいる印象なのでびっくりしたんです。メタボ体型は普通にいましたが。なんでマツコいないんだろなーって考えてみたんですけど、私ウィーンフィル団員の生活習慣とか知らないし、まさかオーディションでルックス審査とかありえないだろうし…。ウィーンフィルはどのパート、セクション、どの瞬間を切り取っても一糸乱れぬ演奏してました。ホールのパワーや指揮者コンマスの器量もあるだろうけど、おそらく楽団員の方は1回の本番でとんでもないエネルギーでもって臨んでいるだろう、と。アンサンブルって決断の連続じゃないですか。一瞬たりとも不自然な選択をしないっていうプレッシャーてハンパないはずなんです。だから、楽団員は演奏後お腹すくはずなんです、エネルギー超使うので。だからやけ食いしてるはずなんです、ワインやビールと一緒に。それを毎日やってたらデラックスになるはずなんです。そーか、きっとウィーンフィルは毎日やけ食いしないんだ。またはマツコになれないくらいめちゃめちゃ練習してる、そうエネルギー摂取量より消費量が上回るくらい自主練習してる、だから上手い?!いや待てよウィーンフィルは練習嫌いって噂があるぞ。あと大きな決断をするために偉人は日々の小さな決断をしない、ってどっかの胡散臭いキュレーターで決断が多くなると決断の精度が下がるとかなんとかよんだぞ。まとめるとウィーンフィルは日々の練習を減らして省エネするから本番だけビッグバンおこせてマツコいないのか!しかしまぁ本番ファイト一発系だとしてもなんで合うのかなぁ~やっぱりアンサンブルにおける運動神経みたいな、才能がなせる業なのかー!ベースとかいまだにどこがトップなのかしらないけど皆ばっちりおなじタイミングではいってくるし!と、ここまでごちゃごちゃ考えていて、いや、もうこれは、愛のなせる業に違いない、あーれめんしぇんうるでんぶりゅーだー的なアレ!!!てかこのブラームスやばい、人類超えて宇宙愛すらかんじるわ!!あーそこのチェロのソロやばい!今年2回連続チェロ協奏曲聞いたけどこの人のチェロが断トツ好きだわ!とくに音色と弾きざまが!オケに消されないで!etc
…まぁこれで私の興奮っぷりが伝わるはずデス。それにしてもこのソリスト、よくこのプログラムこなしますね…!前半の最後は、あヤバイカナ、と上から(物理的に、ね)心配しましたが、第一番の最終楽章は圧巻でした。他より簡単なのか?んなわけないし、または難しいからめちゃめちゃさらってきてたのか(笑)

兎に角、魂感じる演奏でした。


Konzert mit Mehta und Buchbinder

DIRIGENT
Zubin Mehta
KLAVIER
Rudolf Buchbinder
ORCHESTER
Wiener Philharmoniker
Programm

Johannes Brahms
Konzert für Klavier Nr. 2 in B-Dur, op. 83
-- Pause --
Johannes Brahms
Konzert für Klavier Nr. 1 in d-Moll, op. 15